深夜0時、キミと待ち合わせ。

続きが怖くて、両手で耳を塞ぎかけたその時。


「本が大好きで、あんまり喋らないけどそれが可愛くて、一緒にいると落ち着いてすぐ眠くなっちゃうんだって。誰のことかな?」


耳の横に持っていった手の平が止まる。


「ののはねぇ、その子と毎日同じ部屋にいるから分かっちゃったんだぁ~」


その相手に確信を持った顔で、柿崎さんが私を見る。


……行かなきゃ。


私は無言で踵を返し、廊下に飛び出した。


自分の行き先なら、もう知っている。