深夜0時、キミと待ち合わせ。

「うー!すきぃー!」


柿崎さんはまたガバッと私に抱きついた。


「ののね、タケくんに謝ろうって思うんだ。さっきのラインも既読スルーだったし、きっとすごく怒ってる。許してくれないかもしれないけど、今度はののの片想いから始めるの」

「大丈夫……、佐伯くんは柿崎さんのことがすごく好きだから……」

「えへへ……、そうだといいな……。……――あっ!」


何かを思い出したかのように、柿崎さんは勢いよく離れた。


「レイジくんね!好きな女の子がいるんだって!」

「え……」


頭をガツンと殴られたかのような衝撃に、足元がよろめく。


「す、好きな子……?」

「うんっ!」


私と柿崎さんの表情は、きっとまるっきり逆。


青くなっているだろう私の顔を見て、柿崎さんはニコッと笑う。