深夜0時、キミと待ち合わせ。

柿崎さんは私の肩に手を添えて、少し距離をとる。


「あのね、レイジくんはのののこと好きじゃないよ!」


予想を裏切ったその報告は、満面の笑みと共に私に贈られた。


「……え?」


簡単な日本語ばかりだったのに、理解出来なくて聞き返してしまう。


真夜中くんが、柿崎さんを好きじゃない?

しかも、そんなに嬉しそうに……。

意味が分からない。


「前はね、えーと、中学の時!あの頃は、好きでいてくれたんだって。なのに、嘘ついてごめん、って」


目の前の柿崎さんが、泣きながら笑う。

どこか遠くで言われているかのように錯覚してしまう。