深夜0時、キミと待ち合わせ。

ハァハァと肩で息をする柿崎さんがそこにいるのが信じられなくて、私は目を丸くする。

思わずスマホを見つめる。

ついさっきまで通話をしていた人が、ここに。


「紗帆ちゃーん!」

「わぁっ……!?」


柿崎さんが正面から抱きついてきて、予想外の出来事に私はよろけて床に尻もちをついた。


「紗帆ちゃぁーん!うわーん!」


泣いてる……?

抱きつかれているから顔が見えないけど、耳の横でぐすぐすと泣き声が聞こえる。

これは、嬉し涙?


「さっきね、レイジくんと話してきた」

「う、うん……」


あ、また、手が震えて……。