深夜0時、キミと待ち合わせ。

いつものことなのに、久しぶりに感じたこの重みと、見たことのない角度での距離に、心臓が時間差で騒ぎ出す。

手でがっしりと両肩もつかまれていて、……逃げられない。


「真夜中くん……」

「ん?」


頬に当たる髪の毛がくすぐったくて、ドキドキする。


「ちゃんと寝てるの?部屋に戻ってないのに、授業中も起きてるから……」


授業中は普通起きてるものなんだけど。
そんな正論は、今は飲み込む。


「寝てないよ。なんかずっと……眠れない」


ずいぶん低い声が、肩から響いてくる。

眠れない理由は……、柿崎さんなの?

胸にチクチクと針が刺さっているみたい。