ひとりで校舎に戻っていく真夜中くんの足音が止まった。
進みも戻りもしない背中が、私の目に映し出される。
そして、
「あのさ!」
まだ赤いままの顔が、私をまっすぐに視界に捉えた。
瞬間、強い風がふたりの間に吹き抜けて、
「やっぱり、さっきの忘れなくていいから」
自分の髪の毛が、真夜中くんの姿を隠した。
風が落ち着いた時、私の目にはまた彼の背中が映っていた。
進みも戻りもしない背中が、私の目に映し出される。
そして、
「あのさ!」
まだ赤いままの顔が、私をまっすぐに視界に捉えた。
瞬間、強い風がふたりの間に吹き抜けて、
「やっぱり、さっきの忘れなくていいから」
自分の髪の毛が、真夜中くんの姿を隠した。
風が落ち着いた時、私の目にはまた彼の背中が映っていた。



