深夜0時、キミと待ち合わせ。

真夜中くんが声を張り上げたことが衝撃的で、私は目を見開いて固まってしまった。

こんなに顔が近いのに、意識することも忘れて。


「俺がい……」

「い……?」

「…………」

「…………」


目をパチパチ瞬かせながら、続きを待っていると、みるみるうちに真夜中くんの顔が赤に染まっていった。


「……ごめん、何でもない。忘れて」


顔色を隠すようにサッと下を向いた真夜中くんは、すぐに私の手を離して、踵(きびす)を返した。


何でそんな顔……してるの?

いつもマイペースで、猫みたいな彼が、心を乱している。

私のせいで……?