深夜0時、キミと待ち合わせ。

私にとって、柿崎さんと佐伯くんはずっと理想の恋人同士で、憧れだった。

過去にどんなことがあったとしても、その先は何の障害もないように見えて、これからもずっと続くと思っていたのに……。


柿崎さんも佐伯くんも、苦しんでいる。


真夜中くんは、もっと前から、きっと。


どうして皆、綺麗に結ばれないんだろう。

ただ、恋をしただけなのに。



そこで、始まりを告げるチャイムの音が校舎中に鳴り響いた。


「ごめん、変な話聞かせて。音無さんもレイジのこと好きなのに」


佐伯くんは立ち上がり、ズボンの後ろをパンパンと手で払い落とした。


「あ、あの……!」


いなくなってしまう前に、私は慌てて引き止めた。

佐伯くんには、どうしても確認したいことがある。


「なに?」

「真夜中く……新谷くんは、ちゃんと部屋で寝てますか?」

「レイジは今まで夜に部屋にいたことないけど。ずっと他の奴らの部屋に入り浸ってるっぽいんだよな」

「え……」