2日半ぶりに登校した学校は、なぜか懐かしく感じた。
ずっとベッドに横になっていただけだから、時間の流れが長く感じたせいかもしれない。
柿崎さんは今日の朝もギリギリまで心配してくれて、教室での別れ際、「辛くなったら保健室行ってね」と、声をかけてくれた。
いい人……。
私は柿崎さんの後ろ姿を見送り、どうしても教室に入る気が起きなくて、特に行くあてもなく廊下をそのまま歩いた。
教室には、真夜中くんがいる。
だから……。
「……」
自分の前髪をつまむ。
「音無さん」
下を向いていたから気づかなかった。
目の前に人がいたなんて。
「佐伯くん……」
「ごめん、ちょっといい?」



