深夜0時、キミと待ち合わせ。

あ、危なかった……。

近距離で目を合わせてしまうところだった。

さすがにまだ以前の調子で顔を合わせられるほど、気持ちは落ち着いていない。


保健室の扉の開閉は、誰かが中から出て行ったのではなく、廊下から入ってきたらしい。

靴が床を叩く音が、近づいてくる。

何だかこちらまで来ているような……――


「っ!!」


ビクッと大きく反応したいところを我慢した自分を褒めたい。

前髪が一房持ち上がって、パラパラと額に落ちてきた。

時折爪が額に当たって、くすぐったい。

真夜中くんに、前髪を触られている。