深夜0時、キミと待ち合わせ。

「か、柿崎さ……」

「紗帆ちゃーん!おかえり!どこ行ってたの!?心配したよぉー!」

「ご、ごめんなさい……、電話出れなくて……」

「ううん、ううん、いいの。楽しかった?レイジくんとふたりきり……。……っ、うわぁーん!」

「えっ、え?」


ぎゅうっと抱きしめる力を強くして、柿崎さんは再び泣き出した。


「紗帆ちゃん……、ののね、タケくんと喧嘩しちゃったよぉー!やだぁー!」

「けんか?」


あんなに仲良さそうだったのに。

私たちがいなくなってから、一体何があったんだろう。

喧嘩……。

思い出して、またじわっと涙が溢れてきた。


「わ、私も……、真夜中くんとけんか……、ううん、嫌われたかも……。どうしよ……」

「紗帆ちゃあん……っ!」


私は、柿崎さんを抱きしめ返す。

お互いの事情も分からないまま、私たちは床に座って抱き合いながら泣いた。