深夜0時、キミと待ち合わせ。

「嘘だって……思った?」

「もちろん。無言ちゃんが、俺のこと好きなはずないし」

「どうして……」


さっきまでに散々我慢していた涙が、一気に溢れてくる。

買ったばかりの文庫本が入った袋を、真夜中くんの背中に投げつけた。


「いてっ、……え?」

「何それ!嘘なんてついてない!私は真夜中くんが好きなのに!」


大泣きしながら、けんか腰で、叫びながらの告白。

こんなはずじゃなかったのに。


「無言ちゃん」

「好きなの!す、好きになっちゃったの……っ!新谷レイジくんのこと!」


涙のせいで、時々声がかすれる。

失恋することが分かっている告白で、今の私は全然可愛くない。