帰り道。
何も喋らない真夜中くんの後ろを、同じく何も喋らない私がついていく。
もしかして、何も聞いていなかったのかも……。
ううん、違う。
聞いていたからこそ、この沈黙なんでしょう?
私の告白は、彼を困らせただけだったの?
じわっと涙がにじんできたけど、勇気を振り絞って口を開いた。
「あ、あの!さっき、鈴木くんに言ったことなんだけど……っ」
真夜中くんは立ち止まり、振り向いた。
「ああ、うん。……大丈夫。分かってるから。鈴木がしつこいから、あんな嘘ついて諦めさせたんでしょ。本気にしてないから、気にしなくていいよ」
「――……っ」
……なに、それ……。
嘘なんかじゃないのに。
本気にしてないって、そんなの……。



