深夜0時、キミと待ち合わせ。

「……」

「……」

「あ、忘れ物、俺だ。レジの台にスマホ」

「そ、そ、そうなんだ。私、外に出て待ってるね……!」


言い終わる前に、私はお店の外へと足早に逃げた。


ドアを背に、ズルズルとその場にへたり込む。


口を両手で覆った。

動機が速すぎて、おさまりそうにない。


今……の、何?

あのままだと、キ……――


いや、違う、……ない!

お店の中だし。

人いっぱいいたし。

それ以前に、私たち、そういう仲とかじゃないし。

真夜中くんのことだから、きっとゴミを取ってくれたとか、眠くてふらついたとかそんな感じの……。


「っ……」


だったら、どうして顔が赤かったの。