深夜0時、キミと待ち合わせ。

真夜中くんが、私のことを考えてくれてた。

想ってくれていた。


私しか思い浮かばなかったなんて、それって……すごい。


涙が出そうになって、零れる前に慌てて指で拭う。


「可愛い。大事に使うね」


頑張って笑ってみたけど、目は赤くなっていたかもしれない。


「さ、さっきちょうど文庫本買ったの。それに使ってみようかな」


照れ隠しでつい早口で喋ってしまう。


「いつもはね、紙のブックカバーで……」


言葉が止まって、続かない。

私の頬に、大きな手が包み込むように触れた。