深夜0時、キミと待ち合わせ。

「あ、ありがとう……っ」


逸(はや)る気持ちを抑えて、袋を開ける。


中に入っていたのは、文庫用のブックカバー。


「これ……」

「それ、ゲーセンで気に入ってたみたいだったから」


紺1色のシンプルなデザインに、右下にワンポイントでキャラクターが刺繍されてある。

眠っている猫。


「見つけた時さ、無言ちゃんしか思い浮かばなかったよ」


楽しそうに笑っている真夜中くんを前に、私は声にならない感情を、ブックカバーごと胸に抱きしめた。


どうしよう。

好き。
大好き。


「嬉しい……、ありがとう……」