深夜0時、キミと待ち合わせ。

出口からは、レジが見える。

1列になって会計待ちをしている人たちの後ろに、真夜中くんも並んだ。

やっぱり、欲しい本があったんだ。

体に隠れて、持っているものは見えないけれど。


真夜中くんが読む本って、どんなのだろう。

毎日図書館に来ていても、本に触っている姿は見たことがない。


気になる……。どんなのが好きなんだろう。

好きな人が好きなものに、私も触れてみたい。


「いたいた、お待たせ」


会計を終わらせて、私を見つけた真夜中くんは、本屋さんの黒いビニール袋を手に持って、こちらに向かってきた。


「真夜中くんも本買ったの?漫画とか?」

「ん?買ってないよ、本は」