音楽は鳴り止み、スマホはようやく手元に戻ってきた。
ごめんなさい、柿崎さん……。
思いながらも、罪悪感があまりないのは、この熱すぎる顔のせい。
「真夜中くん、なんで……」
スタスタと迷いなく歩き続ける真夜中くんが、振り返る。
「ふたりきりになりたかったから」
そして、すぐにまた前を向いた。
ふたりきりに……。
誰と?
繋いでいる手を見る。
……私と?
「は、はい……!?」
何言ってるの?どういうこと?
頭の中が、色んな感情でごちゃごちゃになる。
「無言ちゃん」
真夜中くんが再び私の顔を見る。
「俺と一緒に寝よっか?」



