深夜0時、キミと待ち合わせ。

後ろを振り向いたらいなくなっていたから、驚いただろうな。


「柿崎さんから電……」


電話に出ようと、指を画面に伸ばしたら、スマホごと真夜中くんに奪われた。


「出なくていい」

「でも……」

「いいから」

「あっ……!」


スマホを奪われたまま、着信音だけが鳴り響いている。

私は真夜中くんに手を握られて、また歩き出す。

腕じゃ、ない……。

手を繋いでいる。


どうしよう。

さっきよりも、ずっとずっと熱い。