深夜0時、キミと待ち合わせ。

柿崎さんと佐伯くんが横断歩道を渡って、青信号が点滅する。


「あっ」


走らなきゃ。

そう思い、駆け出そうとした時。

腕をつかまれ、ぐいっと後ろに引かれた。


「ひゃあっ……!」


私の行動を抑制するのは、もちろん真夜中くん。


すぐに赤に変わる信号。

気づかずに進み続ける柿崎さんたち。


「いいよ、行かなくて」

「え?」


つかまれた腕が、熱い。


「っ――!」


真夜中くんに引かれて、私たちは今通ったばかりの道を逆走した。