深夜0時、キミと待ち合わせ。

「ああ、そういや、前に同じ髪型してたことあったっけね」

「え……」


私は何も答えず、ただ目をそらした。


あ、そうか。

なんだ、そっか。

そうだよね。


あの時、私の髪型を見てびっくりしたのも、ちょっと避けられていたのも、柿崎さんと同じだったからなわけで。

先に柿崎さんを見つけていたからだったわけで。

私の中に、柿崎さんの面影を見つけていたからで……。


危なかった。


――『いつもの方が好き』


私、あの日の言葉を、もう少しで勘違いをしてしまうところだった。


そうだよね。

だって私は、柿崎さんじゃないんだから。