深夜0時、キミと待ち合わせ。

「でーきたっ。やば、可愛いっ!」


柿崎さんが私の肌から手を離して、鏡を見て拍手をした。


「目が……おっきい……」

「アイラインとアイシャドウだよっ。紗帆ちゃんつけまは必要なさそうだったから、マスカラだけね」


誰?
知らない人が、私の言葉に合わせて口の動きを変える。

私の顔が、私じゃないみたい……。


「これだったら、レイジくん惚れ直しちゃうねぇー」

「な、直すっていうか、元から惚れられてはいないから……」


でも、ちょっとだけ、可愛いって思ってもらえたら……とか。
図々しいことは考えてしまう。


「そうかな?結構いい雰囲気だったと思うよ?レイジくんが、自分から女の子にかまいに行くのとかって、すごく珍しいもん」

「そうなの?」


言われてみれば、クラスの女子と話しているところはそんなに見ない。

というか、いつも寝てる……。