深夜0時、キミと待ち合わせ。

「紗帆ちゃんはここでちょっと待っててね。のの、タケくん呼んでくるから」

「う、うん……」


私が待たされる場所は、男子寮の玄関の前。

正面。


続々と、男子達が玄関から出てくる。当たり前。

居心地が悪い。

うつむき、顔を見られないように足掻(あが)いてはみるものの、視線を四方八方から感じる。

柿崎さん、いつもこんなに堂々と入り込んでいたの?


早く来ないかな。

ひとりで待たないで、中までついていけば……。

いやいやいや、もっと無理。そんなことできない。