深夜0時、キミと待ち合わせ。

今でも思い出すと辛いのだろうか。

柿崎さんの目には、少し涙が滲んでいた。


順風満帆だなんて思ってしまった自分を恥じる。

いくら幸せそうに見えても、辛いことがなかったわけじゃないのに。


「あっ、紗帆ちゃん暗くならないで!あのね、その後、ののが話聞いてたことに気づいてたタケくんが追っかけてくれて、大泣きしてるののに、すっごい長い時間付き合ってくれたの。それで、タケくんが、「俺じゃダメかな?ずっと好きだった」って。きゃー!」


柿崎さんは思い出して盛り上がり、感極まって黄色い声を上げた。


「タケくんのおかげで、すっごく早く立ち直れたの。今は、タケくんだけ。だーいすき」


好きな人を語る柿崎さんは、すごく可愛い……。


「だからね、紗帆ちゃん悩んでても大丈夫だよ?……好きな人がいるの?辛いの?」