深夜0時、キミと待ち合わせ。

柿崎さんはパチパチ目を瞬かせ、すぐにパァっと表情を輝かせた。


「うんっ、いいよ!タケくんの話いっぱいあるよ!」


うん、やっぱり、柿崎さんには明るい顔が似合う。

彼で満ちている瞳。
いいな……。


「嬉しいなぁ、紗帆ちゃんとガールズトークだねっ」


柿崎さんは、ウキウキとベッドに座り、自分の分のココアを一口飲んだ。


「タケくんとはね、去年同じクラスになったの。あ、中学でね。最初は、出席番号順に席に着くでしょ?タケくんは斜め前の席だったのね」


そこから仲良くなっていって、恋が始まったのかな。

彼の顔は知らないけど、情景が目に浮かぶ。

きっと、この続きも順風満帆で……


「ののね、最初はタケくんが好きだったわけじゃないの。どっちかっていうと、隣の席の子が気になってたの」

「え……」


予想に反した答えに、表情が止まってしまった。