深夜0時、キミと待ち合わせ。

「にゃあ~、にゃあっ」

「わわっ……!」


猫は私の肩に乗っているのに飽きたのか、ピョンと蹴って地面に降り、一度も振り向くことなく去っていった。


猫が気まぐれって、本当なのかも。

私が、ちょっと可愛いって思い始めていたこととか、関係ないんだ。

あんなにすりすりしてきたのにな……。


真夜中くんをチラッと見て、眠っていることに安心して、レモンティーを一口飲んだ。


こんな状況は困るけど、……もう少しこのままでいたい。

目を覚ませばきっと、ここからいなくなる。

あの猫と同じで、振り向きもしないで。


こんなところを、真夜中くんの好きな子に見られたらどうするんだろう。

……見られちゃえばいいのに、とか……、そんなことを考えていることを知られたら、嫌われてしまう。


だから、まだ覚めないで。

少しでいい。君の時間が欲しい。