むうっと唇をとがらせるけれど、光をくれることは素直に嬉しい。

でも、あまり顔には当てないで欲しい……。

横髪で、ササッと隠す。

本当に、くすぐったい。


「助かるけど……、疲れない?それ」


ライトを支えるスタンドでもあれば、大分違っただろうけど。

ずっと手で持ち続けるのは……。


「んーん、別に」

「!」


真夜中くんは、当然のように、また私の肩に頭を乗せる。

光の大半をもらっている分、今回は文句も言いづらい。