深夜0時、キミと待ち合わせ。

「ごめんなさい……、ホッとしただけ……。真夜中くんが戻ってきてくれて」


涙を手の甲で拭い、本を受け取る。

ひとりが寂しくて泣いてしまうなんて、子供みたいで恥ずかしい。

席に戻ろうと、真夜中くんに背を向けると、引き止めるように腕をつかまれた。


「あのさ、ダメだよ。他の男の前でそんな顔しちゃ」

「え?」

「こんな夜にふたりきりで、襲われたって文句言えないから」

「おそ……、え!?」


先ほどまでの涙は、すぐに引っ込んだ。

夜遅くに男とふたりきりっていうのは……、それは今の状況を言ってるの?


真夜中くんは、クスッと笑って、

「俺だったから大丈夫だったけど」


……なんだ。

いつものあれか。