恋愛図書館

「えっ…!

かっ、可能性は無きにしもあらずですっ。
…えと、将来的に?

なので今日は!おはよう…
と頑張って…のキスですっ」


言いながら、それぞれを片頬ずつに落としてく。



「それ、すごい頑張れる…
毎日頼むよ」


「ん〜…
ドキドキがマンネリ化しませんかっ?」


「はい。
むしろ、増えてく事を誓います」

なんて、右手を顔の位置まで挙手すると…


2人の笑い声が溢れた。












「…まっ、そのうち自分にピッタリな欠片が見つかるよ」


「…かもな。

けど俺さ…


まだ結歌の事が好きなんだ…」




あれからずっと…

景色は鮮やかなままだった。


ただ、キミの居ない時間がモノクロなだけで。




巧は少し驚いた顔を向けて…
だけどそれはカミングアウトに対してだった。


「…だろうな」

一言漏らして、溜息の後に続けた。



「あの時は悪かったな…

俺まで別れを促すよーな事言って…」


「お前は何も悪くないよ。
逆の立場だったら、俺も同じ事言ってたよ」