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「道哉、起きてー!
ほらっ、遅刻しちゃうよ!?」


「んん…、眠い……」

し、結歌に甘えたい。


「ふとんから出たくないんでしょ〜。
もーお!はいじゃうよ〜!?」


「ダメ…

楽しさ見習いさん、こーゆう時はどうしたらいい?」


「んん?こーゆー時はですね…

今日は楽しい事が待ってるから、早く起きなきゃ勿体ない!ですっ」


「……待ってないよ、楽しい事なんか。
今日も慌ただしい仕事が待ってるだけだよ」


「いーえ!
頑張った人には、ふいにサプライズが訪れます!
それは明日かも知れないし〜?
今日かもしれませんっ!

どんなサプライズが嬉しいですか!?」


「えっ?ええと…」


「はいっ!それを想像しながら今日の活力にして下さい!

起きて起きて〜!」


出た…
結歌の質問自己完結。

だけどそれも楽しくて、笑いが零れる。


「わかったよっ…

よしっ!今日頑張ったら…
結歌が"一緒にお風呂入ろ"って、言ってくるかなっ」

そう身体を起こすと。