恋愛図書館

次に付き合ったのは、高校の同級生で。


友人の結婚式二次会の幹事を任されてた彼女は、会場にうちの店を選んでて…
打ち合わせ時に再会した。


その時 連絡先を聞かれて、プライベートに誘われて…

「高校の時好きだった」とカミングアウトから始まり、「フリーだったら付き合って欲しい」と告げられた。


「俺と付き合っても、面白くないよ?」に対して…

「そんなの求めてないよ?
ありのままの、飾らない早坂くんが好きだったから、むしろ癒されるかも」
そう微笑ってくれた。


それに甘えるように…
高校時代の俺を知ってる彼女には色々話せたし、気も使わずにすんだ。



だけど。

「あの頃より丸くなったけど、
あの頃より抜け殻になっただけなんだね。
私にはもう支えられないよ…
だって、私じゃダメなんだと思うから」

そう言って、俺の傍から離れて行った。


確かにあの頃は、女への憎しみで溢れてて…
今はそれすら、どうでもよくて。

余計抜け殻に感じたのかもしれない。