恋愛図書館

最初に付き合った友美は。


"私を守って下さい!"そう言っときながらも…
いつも俺の心を守ろうとしてくれてた。


仕事もプライベートも一緒の彼女は、
なるべく俺を1人ぼっちにしないように立ち回ってて…

残業を手伝ってくれたり、
2人で他店への勉強会に励んだり。


元カノとの思い出の部屋に居るのは辛い筈なのに、いつも入り浸ってて…
何も聞かずに傍に居てくれた。


しかも。
"辛いのも忘れちゃうくらい、いっぱい守らせます!"に沿って…

傍に居て!とか、一緒に来て!とか、そんな誘い方をしてくれてた。


そして慰めてるのか、俺の長所を見つけるのが日課で…
いつも、本日の素敵ポイントを発表してた。




だけど、そんな彼女も限界が来て…

「もう一緒に居るのが辛い…」
そう言って、俺の傍から離れて行った。


ちょうど就活が忙しくなったようで、うちの店のバイトも辞めてしまって…

それきり会ってない。