「重要です!
か〜な〜りっ、重要です!」


「んん…どれくらいかな…
世界が変わるくらい?」


「解りにくい上に疑問系ですか!?」


「んん、だって…
言葉じゃ上手く表せないよ。

それくらい凄く、愛してるから…」

甘い眼差しを向けると…


キミは表情をきゅっとして、視線を泳がす。

そして幸せそうな笑顔を零した。


「じゃあ、プレゼントはぁ…
その気持ちいっぱいに抱きしめて下さいっ!
それで十分だと思いますっ」


「…

今抱きしめたくなって来た」


「…っ、でわどーぞ。
イベントの日だけが特別じゃありません…
日々の全てが特別なのです!」


2人で笑いあって…

慈しむように抱きしめ合う。



「ねぇ、道哉…
側に居てくれる人がいるだけで、最高のプレゼントだよ?
それが大好きな人なら、なおさら」


「うん…
俺もそう思う…」



だからクリスマスなんて、どうでもよかった。
親父が居てくれるだけで良かったんだ。


だけどプレゼントを貰えたら、やっぱり嬉しかったから…
キミにも何か贈りたい。