イルミネーションが灯る、この時期になると…
そんな記憶が切なく巡る。



「俺はクールぶってるワケじゃない…
イケメンすぎて、憂いを帯びてしまうんだっ」

なんて言葉を…
思いふける俺の横から、アフレコして来た結歌。


フッと和んで、取り繕う。

「茶化すなよ。
こっちは結歌の事が好き過ぎて、思い悩んでたのに」


「うっそだぁ〜!絶対ウソっ!

でも、チャカしてごめんね?
ただぁ…
ヤな事とかあったんなら、聞いちゃうよ?
一緒に共有しましょうっ」

少し心配そうな、慰めるような…
そんな笑顔で伺ってくるキミが、愛しくなる。


「…っ。

じゃあ聞いてくれる?
好きな子にクリスマスプレゼントしたいんだけど、何がいいと思う?」


途端キミは、ニヤニヤする。

「ん〜…
どれくらい好きかにもよると思いますっ。
はいっ!どれくらい好きですかっ!?」


「っ、そこ重要!?」

エアマイクを向けるキミに、思わず吹き出す。