恋愛図書館


そして帰り際。


「道哉図書館に新刊で〜す!」

とまた、1冊の本をもらった。


それは、料理の化学反応とか原理が書かれた哲学的で小難しい、なのに面白い話題本。




《ステキな門出のお祝いに、メッセージ本を贈ります。


料理道入門、おめでとう!

これからの自分に、ワクワクしてますか?
好きな事を仕事に出来るのは、幸せ事だと思います。
私も自分の事みたいに嬉しいです。

それでも想定外な事はあると思うけど、
初心を忘れず楽しんでねっ!

だけどムリは禁物です!
疲れた時は甘えんぼ道哉になって…
めいっぱい支えさせてね!》



例のごとく、見返しにはメッセージ。


どうしよう…
結歌は帰ったばかりなのに。

今、ものすごく抱きしめたい!


その気持ちを紛らわすように、続くページをめくると…

あまりに興味深い内容で、いつしか夢中になっていく。



メッセージカードなんて、何の役にも立たないけど…
メッセージ本だと2度楽しめて、相乗効果でどっちも役割を増す。


今更ながら…
楽しさ見習いの結歌らしい思い付きだなと、微笑ましく思った。