数年後。
「ね、クレープ食べて帰ろー?」
「だったら恋(れん)カフェっしょ!
てか、パスタも食べたくなっちゃったなぁ…
だってあそこの料理、中毒的に美味しんだもん!」
「だよねー。
この前も雑誌に取り上げられてなかったっけ?
あっ、アンタも行ってみない!?
今日部活休みでしょー?」
「うん、行ってみたいんだけどさ…
本屋に寄りたいんだよね。
もうすぐ彼氏の誕生日でさ、なんか本とか贈りたいなって…」
「だったらよけー恋カフェだよ!
美味しくて有名なだけじゃなくてブックカフェだしさっ。
なんといってもセレクトが最高だから、絶対オススメ!
しかもオーナーシェフがめちゃイケメンでさっ、」
「それ、どーでもいい…」
「や、ポイント高いって!
そのイケメンシェフの愛の歴史とも言えるメッセージが、それぞれの本に綴られててさぁ!
メッセージを追ってるだけでも、恋愛小説読んでる気分になるし、色んなヒントにもなっちゃうんだよっ?」



