「早坂さんっ…!もうっ……」
「諦めませんっ!
俺はっ…
…っ諦められません!!」
必死に呼び掛ける俺に、制止の声が掛かるけど…
情けなくても、みっともなくても、俺は絶対諦めない!!
「起きろよ結歌っっ!
もうそこまで来てるだろ!?」
ずっと、ずっと…
ずっとキミに会いたくて狂いそうだったのに!
やっと、やっと会えたのにキミは…
また何も言わずに居なくなるのか!?
目ぇ開けろよ!
頼むから起きてくれよ!!
何もしてあげられないまま、終わらせる訳にはいかないんだっ…!
「結歌っ…!!」
桜菜と一緒に、ぎゅっと握ったキミの手を…
ポタポタと、たくさんの雫が濡らしたけど…
幽かな反応を思い込んだ、瞬間。



