恋愛図書館

「俺、結歌を迎えに行ってくるよ」


巧の言う、信じて寄り添う事がその道のりなら…
そうやって、キミの意識を迎えに行く。



「行って来い!

ただし、疲れたらいつでも電話して来いよ?
弱音上等!俺が喝入れてやる。

まぁ今まで不幸を使い果たして来た分、
これからはきっと幸せばっか残ってるよっ!」


バシン!と背中に、さっそく喝を入れられて…

なんだか希望のエネルギーを、ガツンと入れられた気分になった。




その日から俺は。
病院と結歌の両親の許可をもらって、泊まり込みで寄り添う事にした。


3日後は休みを取ってたけど、バイトとはいえ急な2日間の追加欠勤の申し出に…
ある程度の事情を知ってる店長は、

「店の事はいいから。
しっかり寄り添って、彼女と一緒に戦って来い。
ただ、無理するなよ?」

諭すように励ましてくれて。
その言葉と思いの詰まったような声に、涙が出そうになった。