恋愛図書館

「…っ、
ありがと、桜菜…

じゃあちょっと、眠ろっかなっ…」


そう抱き返すと…
目を閉じて、愛しさを噛み締めた。



背負うとか責任とか、無理するとかじゃなく…

この子の為に生きたい。


心の中は、そのシンプルな愛で埋め尽くされてた。




親父もそうだったのかな…?


"自分は要らない子で…
親父は無理してるだけなんじゃないか"

その、くすぶってた負い目から…
解き放たれてく気がした。








頼むよ、結歌…
頼むから起きてくれ…!


こんな可愛い桜菜を置いてけないだろ?