刻々と迫るタイムリミットを前に…
絶望を携えて、談話室で項垂れてると。
「パパぁ、どーしたの…?」
側に来た桜菜が、心配そうに覗き込む。
「…っ、何でもないよ?
ちょっと、疲れてただけかな」
そう誤魔化したものの…
実際、疲れを感じてるのは事実で。
この約3ヶ月間。
フルタイムじゃないにしろ、ほぼ休みなく働きながら、隣県に毎日通ってた状況と。
主に心労から…
いつしか疲労は蓄積してて。
それは希望の糸が緩んだと同時、押し寄せた。
話に聞いた、共倒れの危険性。そして…
ー無理してお前も、父親の二の舞になったらどうする?ー
それは他人事じゃなくて。
今の段階で疲れてるようじゃ、全て背負った場合が思い遣られて…
情けなさから、さらなる絶望に追い討ちされる。
ふいに…
桜菜がぎゅっと、俺に抱き付いて来た。
「…ん?」
「じゃあパパねむって?
サナ、ちっちゃなおふとん!」
途端、言いようもない愛しさが溢れ出す…!



