恋愛図書館

俺は何て事を!!

思い出した途端、恐ろしい焦燥感に襲われる!



「…っっ!
ごめん、結歌っ……

ごめん…!!」

思わず声を漏らす程、軽いパニック状態に陥った。



バチが当たったんだとか…
そんな問題じゃ済まされない!


どうしよう…!
もしほんとにそうなったら…

俺は…


無理だ!受け入れられないっ!!



なぁ、結歌っ…
頼むから目を覚ましてくれ!

キミが居なきゃダメなんだ!
そんな人生あり得ないんだよ!



「愛してるんだ…っ、結歌……」


もうどうにかなって、狂いそうなほど…




その時。

寝返りを打った桜菜の、愛らしい寝顔に視線が奪られる。



自然と、心が絆されて…




…そんな事させない。

桜菜の為にも、必ずキミを連れ戻す。


そしたら今までの分、いやこの先もずっと!
笑顔だらけの日々を約束するよ。



そう誓うと。




今度は本を読むべく、再びそれを手に取って…

ふと思い立つ。



約束に向けて、まずは楽しさを用意しとくから。
キミならきっと、見つけに起きてくれるよな?