恋愛図書館

そんな思いを抱えて、数日後。



「では早坂さん。
少し遅くなるかもしれませんが、桜菜をお願いします」


その夜 広部さんは、付き合いで医師妻の食事会に参加するらしく…

俺は桜菜を託されて、結歌の家の鍵を預かった。


「はい。
明日は休みなので、ゆっくりして来て下さい」


勤務時間を短くしてもらった代わりに、俺は休みなく働いてて。

だけど桜菜と過ごせるのが嬉しくて、久々の休みを取ってた。


もしかすると広部さんは、最近の俺の心情に気付いて…
敢えて桜菜との楽しい時間を用意してくれたのかもしれない。

そう思って、感謝の気持ちで後ろ姿を見送った。



「よしっ、桜菜!晩ご飯は何が食べたい?」


「ハンバーグっ!
でもパパ、ほんとにおりょーりつくれるのっ?
うんどーかいのおべんとうも、パパがつくるんでしょ?」


「うん、パパはお料理が得意なんだっ。
ただ今日は、桜菜も手伝ってくれると嬉しいけど…

まずは買い物から手伝ってくれるかな?」


元気な返事を合図に、心が楽しさで騒ぎ出す。