「パパぁ!
あっ!おばーちゃんもっ!
あのねっ、きょう うんどーかいのれんしゅうでねっ?
サナがダンスのおてほんになったんだよっ!」
そこで、突入してきた愛娘。
「へぇっ!
すごいね桜菜、運動会が楽しみだっ。
じゃあパパは美味しいお弁当をたくさん作って、応援にいくね?
あ、千川さんもいらっしゃいますよね?」
「はい、ぜひ…
桜菜ちゃん、ダンス楽しみにしてるわね?」
「ワーイっ!おばーちゃんもくるのっ?
おじーちゃんもくるよねっ!?
サナがんばるー!」
「早坂さんのおかげで、お弁当が助かりますっ」
と嬉しそうな広部さん。
「いえ、これぐらいしか…
あっ、何かリクエストはありますか?」
そんな風に。
結歌を、和気あいあいとした空気が包んで…
嬉しくなった。
「良かったですね…
少し、和解されたようで」
結歌の母親が桜菜と買い物に出掛けた隙に、広部さんがそう漏らす。
「…はい。
まぁ、結歌の父親とは相変わらずですけど」