「おはよう、結歌。
今日は休みだから、いっぱい居れるよ?」

ベッドの傍らに座って、キミの手を握った。


愛しいその名前を口にして、声掛けれる事。
そして、キミを映しながら触れれる事。

そんな未来を願って、気が遠くなりそうな日々を過ごして来たけど。


運命は突然戻って来た…









…とても残酷な形で。




3日前。
この病室の扉を、ものすごい緊張感でドキドキしながら潜ると…

目にした光景に、違う意味でドキンと衝撃が走った。



まるで、ただ眠ってるようなキミは…


沢山のチューブに繋がれてた。




どこが悪いのか、広部さんが答えられなかったのは当然で…

病状説明は家族じゃないと出来ないらしく、詳しい状態はわからないけど。

昏睡状態なのは告げられた。


それを直接確認するように言われたのは…

俺が怯むと思って隠したのか、
まずは会って欲しかったのかもしれない。