恋愛図書館

もしも文乃と先に出会って、本気で愛せてたなら…
ずっと切望してた絶対的な愛や絆が、もっと容易く手に入ってたかもしれないのに。


だけどそれでも。

結歌と出会った地点で、全てが覆されたと思う。



とはいえ、文乃の気持ちが解るからこそ…
そのひたむきな気持ちに、愛しさが込み上げる。


「っ…
気付けなくて、ごめん…!

付き合ってた時も、友人でいた時も…
もっともっと大事に出来なくて、…ごめん。

だけど…
ずっとずっと、ありがとうっ…」

感極まった想いを吐き零すと。


文乃の瞳が煌きの雫で膨れ上がって…
大きく崩れた。



「っっ……!
あとで後悔したってっ、遅いからねっ?

結局ずっと独りぼっちで、寂しい人生送ってもっ、知らないからねっ!」


「ん…

…覚悟してるよ」


「下半期は部署異動に踏み切るしっ…
もう滅多に会えないんだからねっ?

だけどそれでもっ!
道哉の新しい道は、応援してるんだからねっ!」