恋愛図書館

「貴様が娘をたぶらかしたからだろう!
自覚もないほど腐りきってるのかァ!?

貴様の所為で娘は変わった!
おかげで妻は塞ぎ込んでっ…

あんなに仲の良い家族だったのに…!
貴様が全部ぶち壊したんだっ!!

いいか!?一生許す事はないと思え!
2度とうちの敷居をまたぐなっ!」


そう怒鳴りながら、俺の胸ぐらを掴んで退去を促す。


「っ…、待って下さいっ!」

言葉の抵抗なんて意味もなく。


前回同様、菓子折りを渡す余裕もタイミングもないまま追い出されて…

閉められたドアを、呆然と見つめた。




俺が一体、何したんだよ?

ただ結歌を愛して、
結婚したいと思っただけなのに…



確かに前回は逃げ出した形だし、どっちもアポなしな状況で失礼な点はあったと思う。

でも失礼なのはお互い様だし…
むしろ、俺の方が許せない点がある。


とはいえ、勝手な同棲や前職のホストに不信感を抱くのは仕方ない。

けど、だからって…