「翔ー!」 望月くんは教室の外から青崎くんを呼んだ。 でも、青崎くんは机に伏せたまま動かなかった。 寝てるのかな…? 「ちょっと君、えっと…」 いきなり、望月くんが私を指差して話しかけてきた。 「え…?」 「なんて、呼んだらいいかわかんないから名前教えて!」 「…葉月 結です」 「葉月な!俺は望月 圭(もちづき けい)。悪いけど、青崎を起こしてくれる?」