「おはよぉー」 先に教室にいた遥香に声をかける。 と。 遥香はもともと大きくてくりっとした目をさらに大きくした。 「え、どうしたの?」 「美…優」 なに、怖いんですけど。 「可愛すぎるよまじで」 「はい?」 「待って、こんなの龍先輩に見せたら襲われちゃうって」 「お、襲っ?」 「美優ってメイクの才能めちゃあるんじゃない!? 昨日遥香がしたメイクと比べものにならないくらいかわいい…」