その声は、 坂本先輩のもとへ走っていった遥香には届いてなかった。 …代わりに。 坂本先輩の友だちであろう人に聞かれていた。 「俺は?」 前にいる坂本先輩と遥香を見てたら、 左から急に声をかけられたから、、、 「わぁっ!」 なんて、色気のない声を出しちゃった。 …色気のある声なんて、 あたしには出せそうにないけど。 てかまず、どんなんが色気あんのかわかんないし。 じゃなくて。 「めちゃかっこいー…」