あたし、

誰かを好きになったことないからわかんないや。



いや…、

気づいてないだけで好きになったことあったりして?



…ありえるかも。



てか、

それじゃあ、あたし龍先輩のこと好きかもしれないってこと?



チラッと龍先輩を盗み見る。



と、龍先輩はこっちを見てたらしく、

目がばっちり合っちゃった。



全然"盗み"見れてないじゃん!



恥ずかし。




「どうした?」



「いや、なんでもないです!」



あ、ここのお店好きなとこだ。



「龍先輩、あたしここのお店好きです」



「んー。入ろっか?」



「あ、いいんですか?」